今日のブレイド最終話【永遠の切札】

キングフォームでダークローチと戦い続ける剣崎=ブレイド
その場に駆けつけた虎太郎は、身を削るように戦う剣崎を心配する。
『ジョーカーを封印する決心が付かないのかい?』と問う虎太郎に、『始との決着は、必ずつける』という剣崎・・・。しかし、剣崎はすでに疲労の限界だ。このままでは、またジョーカー化してしまうのでは・・・と虎太郎は懸念するが・・・。

一方、ジョーカーとの戦いに敗れた睦月は病院で治療中。命には別状はないが、意識は回復していなかった。傍らには、心配する望美と栞の姿が・・・。

剣崎は、始を信じ続けている。始が世界を滅ぼそうだなんて、考えていない事を。
そして、モノリスの前で、そんな剣崎を待つ始の姿が・・・。

また街中に現れるダークローチ達。そして、キングフォームで戦う剣崎=ブレイドの前に現れた男・・・チベットに行っていた筈の烏丸所長だった。烏丸もまた、天王路に命を狙われていたのだという。
話している最中にも、襲ってくるダークローチ。ブレイドは隙をつかれて、キングラウザーを落としてしまい危機に陥るが、そのキングラウザーを拾い上げダークローチを一閃した人物が・・・ギラファとの死闘の末、行方不明になっていた橘さんだった。
橘さんは烏丸に助けられた、と話すと変身解除した剣崎は、その場に倒れこんでしまう・・・。キングフォームの影響が進んでいるようだ。

街中に現れるダークローチの数は、最早剣崎1人の力ではどうにもならない。
やはり、食い止めるにはジョーカーを封印しなければ・・・。ブレイバックルを手に、橘さんが戦いに出ようとすると、剣崎が阻止。
『俺は、考えもなしにダークローチと戦ってたんじゃありません!・・・戦って、戦って・・・待っていたんです。』
『待っていた?・・何をだ』と問う橘さんに『もしも失敗したら・・・その時は、お願いします。』と言い残して行ってしまう。
しかし、そんな剣崎の様子に烏丸の脳裏に、ある考えが浮かんで・・・。

かつて、傷ついた始を剣崎が介抱した山小屋で、始は剣崎を待っていた。そして、導かれるように剣崎もまた、山小屋へ・・・。
再会した2人。『ここでお前と俺は始まったのかもな』と語りかける剣崎に、『だから、ここで終わるんだ』と言う始。始に本当に世界を滅ぼす気があるのか?と問う剣崎に、俺はそういう風に作られた・・・俺にはどうにもならない・・・と答える。
そして、剣崎と始はブレイドとカリスに変身し戦い始める。

しかし、ワイルドカリスになっても、始に本気で戦う意志はなかった。ブレイド=剣崎にわざと封印されて、世界を救おうと思っていたのだ。
『俺の体は、もう俺の意志ではどうにもならない。攻撃を受けるほど俺は、一匹の獣に戻り、戦いの事しか考えられなくなる。そんな俺を倒せるのは・・・お前だけだ。』
そう語る始に『アンデッドはすべて封印した。お前が最後だ・・・ジョーカー!』という剣崎。始も『俺とお前は、戦う事でしか解り合えない!』と叫ぶ。
ジョーカーの姿になり戦いを挑む始に対し、再びブレイドに変身する剣崎。
そして、戦いが始まった。

一方、烏丸の予想した剣崎の考えを聞く橘さん達。
剣崎は自らをジョーカー化=アンデッドになる事で、アンデッドが2体存在するようにして、世界を救おうとしていたのだ。
『剣崎が人間でなくなる・・・』たまらず飛び出して行く橘さん。しかし、行く手には大量のダークローチが・・・。
一方、意識を回復した睦月も、傷の癒えない体をおして、外へ行こうとするが病院にもダークローチが現れた。襲われる睦月と望美。
烏丸は言葉を続ける。人間は戦って、アンデッドを封印するしかない、それしか方法はないと思っていた・・・しかし、剣崎は、違う方法を取ろうとしている。そう語る烏丸たちの前にもダークローチが襲い掛かる・・・。

そんな中、キングフォームで激しく戦っていたブレイドに異変が起こる。

その異変に呼応して、ダークローチ達が悉く姿を消した。
急いでアンデッドサーチャーを調べる栞。そこには、ダークローチの反応が消えた代わりに、ジョーカーの反応が2体・・・。

戦いの中の、一瞬の静寂。
『今だ、剣崎。俺を封印しろ・・・。』そう言うジョーカーの前で変身解除する剣崎。
その腕からは、緑色の血が・・・。さらに、ジョーカーの証であるバックルまでもが・・・。
驚くジョーカーは始の姿に戻る。『剣崎・・・お前はアンデッドになってしまったのか。』
剣崎は最初からそのつもりで、激しい戦いをしてきたのだ。
そんな2人の前に、モノリスが現れ、バトルファイトを再開しろ、と言う。
しかし、剣崎は戦わないと言う。『俺とお前は・・・アンデッドだ。俺達がどちらかを封印しない限り、バトルファイトは決着せず、滅びの日は来ない。・・・だから、俺達は戦ってはいけない。近くにいては・・・いけない』そういう剣崎に、始は『いくら離れたところで、統制者は俺達に戦いを求める。本能に従い戦う・・・それが、アンデッドの運命だ。』と言う。
剣崎は『俺は運命と戦う。そして、勝ってみせる。』と言う。始が『それがお前の答えか』と言うと『お前は、人間達の中で生き続けろ。』と剣崎。
・・・という事は・・・。
『どこへ行く・・・』と問う始に剣崎は『俺達は二度と会うことはない・・・触れ合う事もない・・・。それでいいんだ・・・。』と言って、どこへともなく去って行ってしまう。
佇む始の前に、橘さんと睦月が駆けつけるが、剣崎の行方は解らない。
『剣崎ー!!』橘さんの叫びも虚しく・・・。

戦いは終わった。
平和が戻ったが、そこには剣崎の姿はない・・・。剣崎は、人であることを捨て、人類を守った。しかし、剣崎は今も戦い続けている。運命と・・・。

始は今まで通り、天音親子と暮らしている。人として。
遥に買い物を頼まれた帰り道、ベンチに腰掛ける剣崎の姿が・・・。
『剣崎!』駆け寄る始。しかし、それは幻・・・。

剣崎はどこかで運命と戦っている。・・・そして走り続けている。



☆えと、正直、こういう結末になろうとは・・・。予想半分、驚き半分でした。
ちょっと、まだ何とも言えないです。切ないラストに、涙が・・・。
でも、家族の前なので、あんまりボロボロ泣けません・・・。汗
明日、誰もいないところで、もう1回観て、泣こう。